第14話|DIYでやること、プロに任せること。

資金が少ない。

だから、

自分でやる。

築古再生では、

とても自然な発想です。

実際、

LISONO LIFEでも、

DIYできるところは、

できるだけ自分たちでやりたいと思っています。

でも、

DIYできそうだから、DIYする。

それだけで決めるつもりはありません。

石見銀山へ行った。

島根では、

石見銀山にも足を延ばしました。

そこで感じたのは、

長く残る場所の裏側には、

たくさんの人の仕事がある、

ということです。

建物。

道。

町並み。

店。

地域。

一人の万能な人が、

全部をつくっているわけではありません。

そして、

石見銀山で立ち寄った街並みも、

とても印象に残りました。

古いものを使いながら、

今の人が訪れたい場所になっている。

そこには、

「昔のまま放置する」と、

「全部新品にする」の間にある、

別の選択肢を感じました。

DIYの基準は4つ。

旧教員宿舎では、

DIYか外注かを、

主に4つで考えます。

安全性。

品質。

時間。

費用。

まず安全性。

失敗しても、

塗装が少しムラになった程度なら、

大きな問題ではありません。

でも、

漏電。

漏水。

雨漏り。

構造。

人の安全に関わる部分は、

話が違います。

「味になる失敗」と「事故になる失敗」。

DIYの仕上がりが少し不揃い。

それが、

旧教員宿舎の雰囲気になることもあります。

一方、

防水の施工不良で、

また雨が入る。

これは、

味ではありません。

事故です。

失敗していいところと、失敗してはいけないところを分ける。

これを徹底したいと思っています。

時間も、お金です。

会社員として働きながら、

いすみへ通っています。

例えば、

業者へ頼めば5万円。

DIYなら1万円。

一見、

4万円得です。

でも、

作業に丸々2日かかったら。

その2日間で、

資金調達。

事業設計。

業者との調整。

発信。

他にできた仕事もあります。

自分の時間も、無料ではない。

これは、

最近かなり意識しています。

群言堂を見て思った、「全部自社でやらなくていい」。

地域の魅力は、

一社だけではつくれません。

料理をつくる人。

建物を直す人。

商品をつくる人。

接客する人。

デザインする人。

それぞれ違う専門性があります。

LISONO LIFEも同じです。

屋上防水は、

防水のプロへ。

井戸は、

井戸のプロへ。

浄化槽は、

その専門家へ。

一方、

自分たちでできるところには、

自分たちの手を入れる。

全部DIYでもない。

全部外注でもない。

DIYの目的は、節約だけではない。

壁を塗る。

家具をつくる。

古いものを磨く。

自分たちで触ると、

建物のことが分かります。

そして、

将来的には、

入居者自身にも、

この感覚を体験してもらいたいと思っています。

そこから生まれたのが、

次のアイデアです。

DIY賃貸。