普通の賃貸住宅は、
完成した部屋を借ります。
壁紙。
床。
照明。
すべて大家側が決めます。
入居者は、
そこへ家具を持ち込む。
そして退去するときには、
基本的に元へ戻す。
でも、
旧教員宿舎では、
少し違うことを試したい。
住む人自身が、続きをつくる部屋。
DIY賃貸です。
玉造で感じた「参加する場所」。
玉造温泉を歩き、


玉作湯神社へ行きました。


観光地には、
「見るだけの場所」と、
自分が何かする場所があります。

今回の旅では、
家族の健康や事業のことを願い、
実際に自分で手を動かす体験もありました。
ただ写真を撮って帰る場所より、
自分が何かをした場所の方が、
記憶に残ります。

この感覚は、
住まいにもあるのではないかと思いました。
完成した部屋より、「自分でつくった部屋」。
例えば、
壁の色を選ぶ。
棚をつくる。
床を変える。
家具を固定する。
自分で少しずつ部屋をつくる。
そうすると、
その部屋は、
単なる借り物ではなくなります。
自分が手を入れた場所になる。
旧教員宿舎の古さは、
普通の賃貸なら欠点です。
でも、
DIYできる余白として考えれば、
逆に価値になる可能性があります。
大家側にもメリットがある。
全部を大家側で新品にしなくていい。
初期投資を抑えられます。
一方、
借りる側は、
ある程度自由にできる。
うまく設計できれば、
双方にメリットがあります。
もちろん、
何でも自由にはしません。
壊してはいけない場所。
触ってはいけない設備。
安全ルール。
ここは、
明確にします。
玉造温泉のように、完成品を消費するだけではない場所へ。
旅先でも、
記憶に残るのは、
豪華だった場所だけではありません。
自分が歩いた。
選んだ。
書いた。
祈った。
食べた。
そういう、
自分が参加した経験です。
なら、
住む人にも、
旧教員宿舎の再生へ、
少し参加してもらう。
それも、
この建物だからできることかもしれません。

