賃貸住宅では、
退去するとき、
「元に戻す」
という考え方があります。
もちろん、
故意に壊したものを直す。
これは必要です。
でも、
DIY賃貸をするなら、
一つ疑問があります。
せっかく良くなったものまで、元に戻す必要があるのか。
荒木屋で蕎麦を食べた。

出雲では、
荒木屋へ行きました。

昔から続いてきた場所で、
出雲蕎麦を食べる。
そこで感じたのは、
地域らしさは、
毎回ゼロに戻すことで生まれるものではない、
という当たり前のことでした。
誰かが受け継ぎ、
少しずつ積み重ね、
今があります。
もちろん、
賃貸住宅と蕎麦屋は全く違います。
でも、
「前の人が使った跡を全部消して、毎回真っ白に戻す」
という考え方だけが、
正解なのだろうか。
そう考えるきっかけになりました。

次の人に残せるものがあってもいい。
前の入居者が、
良い棚をつけた。
残していい。
壁を素敵な色に塗った。
問題なければ、
残してもいい。
使いやすい収納をつくった。
次の人も欲しいなら、
残す。
人が住むたびに、少しずつ部屋が育つ。
そんな賃貸にできないか。
当然、ルールは必要。
好きに壊していい、
という話ではありません。
構造。
電気。
水道。
防水。
共用部分。
安全に関わるところは、
触れない。
DIYできる範囲を、
明確にします。
そして、
退去時にも、
残すもの。
撤去するもの。
相談して決める。
「原状」が、本当に最良の状態なのか。
築46年です。
そもそも、
何をもって「原状」とするのでしょうか。
46年前へ戻すのか。
入居前へ戻すのか。
だったら、
良くなったものまで戻さなくてもいい。
この考え方は、
古い建物だからこそ、
相性がいいと思っています。

