19話③|いすみ市は住みたい田舎ベストランキング一位?

いすみ市について調べていると、

海。

サーフィン。

イセエビ。

タコ。

フグ。

朝市。

里山。

この辺りまでは、

なんとなく理解できます。

海と山のある、

外房の街。

ところが、

さらに調べていくと、

突然、

有名な人物の名前が出てきました。

葛飾北斎。

「いすみと北斎に、

何の関係があるんだろう。」

最初は、

そう思いました。

北斎が、いすみ出身というわけではない。

ここは、

誤解しないようにしたいところです。

葛飾北斎が、

いすみ市出身だった、

という話ではありません。

出てくるのは、

もう一人の人物。

武志伊八郎信由。

Screenshot

通称、

「波の伊八」。

江戸時代に活躍した宮彫師で、

いすみ市には、

現在も伊八の作品が多く残されています。

そして、

いすみ市の公式資料では、

伊八の波の表現が、

同時代に活躍した葛飾北斎の代表作、

「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」などの画風に、

強い影響を与えたといわれていることが紹介されています。

一説によると富嶽三十六景 神奈川沖浪裏の元ネタになったと言われているほど。

詳しくは👇のサイトを読んでね。

https://www.nippon.com/ja/guide-to-japan/gu900281/

「波を彫っては天下一」。

伊八は、

波の表現を得意とした彫刻師です。

木で、

波を彫る。

江戸時代です。

写真も、

動画もありません。

目の前にある海を見て、

動いている水を、

止まっている木の中へ表現する。

そして、

その波が、

後に世界的に知られる北斎の波にも影響したといわれている。

これを知ったとき、

いすみの海の見え方が、

少し変わりました。

サーファーが集まる、

今の海。

漁師が魚を獲る、

今の海。

そして、

200年以上前、

職人が見ていた海。

同じ地域の海が、

時代によって、

違う価値を生んでいます。

古いものを残す意味を、少し考えた。

LISONO LIFEは、

古い不動産を再生しています。

だからなのか、

こういう話に惹かれます。

古いものは、

効率だけを考えれば、

新しいものへ交換した方がいいこともあります。

旧教員宿舎だって、

築46年。

古い。

設備も傷んでいる。

雨漏りもある。

それでも、

今あるものを全部壊して、

ゼロから新築するのではなく、

使えるものを使いながら、

新しい役割を与えようとしています。

伊八の彫刻と、

旧教員宿舎を同列に語るつもりはありません。

歴史的価値は、

全く違います。

でも、

「古いものの中に、まだ価値が残っていないかを見る」

という考え方は、

どこかつながる気がします。

そして、もう一つ意外な数字を見つけた。

いすみ市について調べていると、

もう一つ、

かなり目立つ情報が出てきました。

「住みたい田舎ベストランキング」。

2026年版では、

人口3万人以上5万人未満の市のカテゴリーで、

いすみ市は、

総合部門。

若者世代・単身者部門。

子育て世代部門。

シニア世代部門。

全4部門で第1位。

Screenshot

さらに、

首都圏エリアでは、

10年連続1位。

正直、

これも物件を買う前には知りませんでした。

「ランキング1位だから買った」わけではない。

ここは、

かなり大事です。

もし、

このJOURNALを格好良く書くなら、

こう書けます。

「移住人気が高く、東京からのアクセスにも優れ、豊かな自然と食文化を持ついすみ市。その将来性に着目し、LISONO LIFE一号案件の場所として選定しました。」

……。

そんなことはありません。

面白そうな物件が、

500万円で売っていた。

だから、

見に行った。

買った。

その後、

街について調べた。

すると、

東京から約70分。

海がある。

サーファーがいる。

山と里山がある。

漁港がある。

朝市がある。

イセエビ。

タコ。

天然トラフグ。

波の伊八。

北斎との関係。

そして、

住みたい田舎、

首都圏10年連続1位。

そこまで調べて、

ようやく思いました。

「あれ。もしかして、結構面白いところを買ったのでは?」

これが、

本当の順番です。

ランキングを、そのまま需要とは考えない。

もちろん、

「住みたい田舎1位だから、この事業は成功する」

というほど、

不動産は簡単ではありません。

ランキングが高いことと、

旧教員宿舎の12部屋が埋まることは、

別の話です。

民泊の稼働率とも、

直接は結びつきません。

そこは、

実際の数字を見ながら検証する必要があります。

ただ、

一つ言えるのは、

いすみに興味を持つ人がいる。

ということです。

住みたい人。

二拠点生活をしたい人。

サーフィンをする人。

自然の近くで暮らしたい人。

東京との関係を残しながら、

田舎で暮らしたい人。

そういう人たちと、

旧教員宿舎でやろうとしていることは、

どこかで重なる可能性があります。

東京から70分という距離が、ここでも効いてくる。

第1話で書いた、

東京との距離。

ここで、

もう一度意味が出てきます。

完全に東京を離れて、

地方へ移住する。

これは、

かなり大きな決断です。

一方、

東京まで約70分なら、

選択肢が少し増えます。

完全移住。

二拠点生活。

週末利用。

短期滞在。

旅行。

いろいろな距離感で、

いすみと関わることができます。

旧教員宿舎も、

「12戸の普通のアパート」

だけにしない理由の一つが、

ここにあります。

長く住む人。

DIYしながら暮らす人。

数日だけ泊まる人。

森でRV泊する人。

違う関わり方を、

同じ場所に持ち込めるかもしれない。

いすみ市を選んだのではない。

改めて、

「なぜ、いすみ市なのか?」

と聞かれたら。

答えは、

やっぱり、

「たまたまです。」

でも、

今はその後に、

こう続けられます。

たまたま見つけた物件が、

いすみにあった。

その物件を買ったから、

毎週いすみへ行くようになった。

通うから、

街を見るようになった。

見るから、

調べるようになった。

調べると、

面白いものが次々出てきた。

そして、

気づけば、

旧教員宿舎だけではなく、

「この街で何ができるだろう」

と考えるようになっていました。

最初から、

地域を変えようなんて、

大それたことを考えていたわけではありません。

まず、

目の前にある一つの古い建物を直す。

そこへ、

一人来る。

一人泊まる。

一人暮らす。

一人働く。

その人が、

海へ行く。

朝市へ行く。

地域の店で食べる。

また、

誰かが来る。

そんな小さな流れを、

旧教員宿舎からつくれたらと思っています。

物件との出会いは、

偶然でした。

でも、

偶然始まった場所で、何をつくるか。

そこから先は、

自分たちで決められます。

LISONO LIFEの一号物件が、

いすみ市でよかった。

いつか、

そう言える場所にしていきます。

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